日本語ドメインのSEO力|商標サイトのGRCレポートを初公開

日本語ドメインのSEO力について実際の順位変動データに基づき詳しく解説

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2021年11月のコアアップデートが完了し、ツイッター上では順位変動の悲喜こもごもが数多く報告されています。
特に昨今は企業ドメインなどドメインパワーの強いものがSEO上でも有利と言われ、一時期流行した日本語ドメインは見向きもされなくなっています。
この記事では、私が3年前に日本語ドメインで立ち上げた商標サイトの検索順位変動グラフを公開し、SEO力が低下したと言われる日本語ドメインで検索上位を取ることが不可能なのかというテーマについて、私なりの見解を述べたいと思います。

 

ほとんど注目されなくなった日本語ドメイン

Googleトレンドで2004年以降における「日本語ドメイン」の人気度推移(下記グラフ)を調べてみると、日本語ドメインが爆発的に流行したのは2008年迄であり、その後は右肩下がりでピークアウトしてきた時代の流れがよく分かります。

日本語ドメインの人気度推移

ツイッターやYouTube等でSEOに関する情報発信をしている方々の内容を見ても、もはや日本語ドメインにはSEO上の優位性は何もなく「各種WEBツール利用時にPunycode変換が必要」だったり「メールアカウントが発行できない」などデメリットも多いため「新規に日本語ドメインを取得するメリットはほぼないに等しい」という意見で落ち着いているのが現状だと思います。

 

日本語ドメインにSEO優位性がないというのは真実か

ただ、実際に日本語ドメインのWEBメディアを複数管理している私の経験から言うと、確かに「日本語ドメインであるというだけでSEO上の優位性を得られる」ということはほぼないと思いますが、「日本語ドメインであるがゆえにSEO上マイナスに働く」ということもまたないと思います。つまり、「通常の英語表記ドメインとほぼフラットに扱われている」という理解が正しいのではないかと思います。

 

上記の理論を裏付ける根拠の一つとして、私が3年前に日本語ドメインで立ち上げた商標サイトの検索順位変動グラフを下記にアップしておきます。なお、この商標サイトの特徴は下記のとおりです。

@「アイポン 価格」のように「[商標名]+[日本語]」の2語キーワードをターゲットにした商標サイトです。
Aドメイン名は「アイポン価格.com」のようにターゲットキーワードをそのままドメイン名に設定しています。
B商標名の関連キーワード検索でTOP10に入る、競争の激しい2語キーワードを狙った商標サイトです。
Cサイト立ち上げ時に10〜20記事を作成し、ほぼそのまま放置です。トップページは文字数多めです。
Dトップページについては、2020年10月ころに一度だけ大幅リニューアルしました。

 

※1 説明を分かりやすくするため、[商標名]⇒「アイポン」、[日本語]⇒「価格」として説明しています。
※2 実際のサイト名は非公開です。上記キーワードで検索しても表示されませんのでご注意ください。

《日本語ドメインサイトの検索順位変動グラフ》

日本語ドメインサイトの検索順位変動グラフ

※このグラフは検索順位解析ツールGRC」により作成しています。

2018年9月に立ち上げたこのサイトは、4ヶ月後の2019年1月に検索上位20位以内に入り、その後も大きく順位を落とすことなく、1年後の2019年9月には上位10位以内に安定して入るようになりました。そこから2年間の間、コア・アップデート等で若干の微変動はあるものの安定して推移し、現在はほぼ上位3位以内に表示されています。一方で、同じく日本語ドメインで取得した別の商標サイトも管理していますが、ライバルサイトと比較して記事に力がなかったり、記事数が少ないものは、全く上位に上がってきませんでした。

 

こうした検索順位の動向を見ると、日本語ドメインだから特別にSEO上の優位性があるという訳ではなく普通の英語表記ドメインと同じで、記事が充実していたり(専門性)、記事数が多かったり(網羅性)、被リンクが強ければ(権威性)、安定して上位表示もされるし、コンテンツに力がなければ、全く上位表示されないということがハッキリ見てとれます。ただ、ドメイン名というのは検索結果にも必ず表示されますから、「アイポン価格.com」のようにサイトのコンセプトが直感的に日本人に分かりやすく表示されるというのは、決してマイナスではないだろうと私は考えています。

 

なお、今回検索順位変動グラフを公開した商標サイトはシリウス上位版(WEBサイト作成ツール)を使って作成しています。シリウスで作成できるWEBページは非常にシンプルですが、過剰な装飾をしたところでSEOが強くなる訳でもなくモバイルユーザビリティが極端に向上する訳でもないので、「SEOを意識した商標サイト構築」が主目的ならば現時点でもシリウスで十分だと考えています。
また、日本語ドメインの取得に関しては、いくつかの業者を試してみましたが、結局お名前.comの管理メニューが一番使い安かったので、現在はそちらをメインに使うようにしています。

 

まとめ

本記事では、私が日本語ドメインで運営している商標サイトの検索結果履歴データを公開し、日本語ドメインのSEOにおける優位性について解説しました。結論としては、日本語ドメインのメリット・デメリットは下記のようにまとめられます。

《日本語ドメインのデメリット》
@現在は「日本語ドメインだから」というだけでSEOの優位性が得られることはない
A各種のWEB管理ツール等を利用する際にPunycode変換が必須であることが多くややめんどくさい。
B日本語表記のドメイン名でメールアドレスを発行することはできない。(Punycode表記になる)
《日本語ドメインのメリット》
@コンテンツが充実していれば普通の英語表記ドメインと同様に安定して検索上位に上げることは可能
A検索時に必ず表示されるので、サイトコンセプトを日本人に直感的に訴えかけられる。

もちろん、「日本語ドメインのSEO効果に関する真実」はGoogleのみぞ知る世界であり、これからサイトを立ち上げようと考えている方に「新規で日本語ドメイン取得すること」を推奨するつもりは全くありません。ただ、私の運営している日本語ドメインサイトのような例もありますので、「日本語ドメイン=オワコン」と短絡的に判断することもないだろうというのが本記事の結論となります。この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。

 

《記事作成日(第一版)》2021/12/06

 

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